オシリス

『デジャ=ヴュ』総目次

『デジャ=ヴュ』は、写真評論家・飯沢耕太郎を編集長に1990年に創刊した季刊写真誌です。写真を見ること/読むことに集中したその編集は、多数の作品と評論とともに現代写真の動向を伝えています。平均頁数160頁、質の高い印刷で写真が再現され、現在でも十分に楽しんでいただくことができます。

□体裁=AB判(タテ29.6cm×ヨコ22.8cm)/ソフトカバー
□編集・発行=フォトプラネット

No. 1「『デジャ=ヴュ』の眼」

読者へのメッセージ 飯沢耕太郎 写真/ロバート・フランク

■特集:デジャ=ヴュの眼
川田喜久治 Cosmology 文/中沢新一 スライスされた宇宙の四次元
田原桂一 Nature Morte 文/仲畑貴志 ヒトは、まだ見ていない。
小山穂太郎 文/清水徹 記憶の廃墟
吉増剛造 アフンルパルへ
高木由利子 Nus Intimes 文/北川原温 「不可能な存在」への意志
広川泰士 Planet Plants 文/日野啓三 聖なる不気味さ
三好耕三 Roots 〈NE〉 文/赤瀬川原平 土の中のビッグバン
森山大道 文/吉増剛造 (森山大道のヒカリ)

□features
写真史の娘たち 作品・対談/篠山紀信+森村泰昌
荒俣宏 見世物小屋と工房──森村泰昌とは何か

□dialogue
『プロヴォーク』から遠く離れて 森山大道+飯沢耕太郎

□essays
高山宏:〈未〉の世はなぜかサイキック──心霊写真雑感
伊藤俊治:連載 写真考古学1 奇形の医学──19世紀の医学写真についての考察

□reflections
連載:写真と現代美術の境界面1 作品/宮島達男 写真/操上和美 文/近藤幸夫 無限の時の海へ

□reviews
大辻清司:写真愛好家の新しい地層
笠原美智子:〈女性〉表現の現在を問う
上野修:ドキュメント行為の反復/変容
布施英利:『ZEBRA』から日本回帰へ
高橋周平:スタティックな悪夢としての写真
生井英考:『アメリカ写真を読む』を読む
大平とおる:写真美術館にのぞむもの

□From the Editor(「読者へのメッセージ」英文)

□SK Forum
紙と印刷の実験工房1 写真/横木安良夫

頁数=140頁
定価=2,447円(税込)
ISBN=4309903215
発行=1990年7月


No. 2「モードの劇場」

■特集:モードの劇場
ティエリー・ミュグレー
上田義彦
ヤン・サウデク
伊島薫
操上和美
今道子
田村彰英
アラステア・サイン
飯沢耕太郎:モードの劇場
丹生谷貴志:絶対的モードへの戦い
小池寿子:ナトゥーラ・モルタ

□dialogue
甲田益也子+飯沢耕太郎:カメレオンの微熱

□features
作品・対談/篠山紀信+武田花:天気のいい日は写真を撮ろう 
中村稔:武田花の風景
アーヴィング・ペン:Cranium Architecture

□essays
池内紀:写真とふたつの世紀末2 眼球譚
伊藤俊治:連載 写真考古学2 奇形の医学II

□reflections
連載:写真と現代美術の境界面2 作品/國安孝昌 写真/操上和美 文/高島直之 イメージの岸辺を離れて

□files
吉原浩+ゲルマニウム・ファウンデイション
アイデアル・コピー
遊佐辰也

□reviews
谷口雅:サン・ルゥはいずこに
布施英利:心地のよいぺらぺら
鈴城雅文:「名づけ終えられた世界」への挑戦
笠原美智子:自然への透徹した視線
上野修:「撮る主体」をめぐって
大平とおる:擬装する写真
関次和子:写真フェスティバルの現況を考える
港千尋:パブリック・コレクションの「個性」

Le theatre de la mode(「モードの劇場」英文)

□SK Forum
紙と印刷の実験工房2 写真/梶洋哉

頁数=148頁
定価=2,447円(税込)
ISBN=4309903223
発行=1990年10月


No. 3「旅の視線」

■特集:旅の視線
白岡順 Voir, se voir, etre vu
古屋誠一 Portrats von Christine FURUYA-Gossler 1978-1984
ヴィム・ヴェンダース Australian Horizon
藤原新也 America
サム・シェパード/鷹の月の月 烏の黒羽根の呪い 捨てられて

□dialogue
水見の杖──非定住者のまなざし ヴィム・ヴェンダース+藤原新也

□feature
ハミッシュ・フルトン
A Giant Boulder at its Resting Place/An Ancient Tree at its Birthplace/Walking

□essays
今福龍太:奪還された「風景」──ヴィム・ヴェンダースとサウスウェスト・フォトグラフィー
松山巖:写真とふたつの世紀末3 美人論、即、写真論
伊藤俊治:連載 写真考古学3 アトリエからスタジオへ──19世紀における画家・写真家・モデル
荒俣宏:連載 光学原論1 中川政昭の巻──あるいは空気カメラの夢

□reflections
連載:写真と現代美術の境界面3 作品/岡崎和郎 写真/操上和美 文/南條史生 イロニーによるひらかれた知

□files
折元立身
後藤元洋
田中達彦
伊藤義彦

□reviews
近藤耕人:死の視線についての言説
水無瀬真理:「閉ざされた世界」からの照射
鈴城雅文:周縁からの視線
内藤昌子:秘めやかな“欲望”の告発
生井英考:ボルタンスキー/異化された生の時間
上野修:展覧会が提出する問い
伊藤俊治:90年代写真の予感
飯沢耕太郎:期待と失望の交錯──東京都写真美術館の活動をめぐって

Contents and summaries

□SK Forum
紙と印刷の実験工房3 写真/松原健

頁数=144頁
定価=2,447円(税込)
ISBN=4309903231
発行=1991年1月


No. 4「荒木経惟」

■特集 荒木経惟
近景 From Close-range
ARAKI 1990
小林信彦:荒木経惟と街歩き
田中優子:物語る写真・笑う写真
大島洋:愛の複写術
飯沢耕太郎:メランコリックな表現機械
荒木経惟の本 Illustrated Bibliography

□dialogue
東京ラスト・シーン──荒木経惟+吉本ばなな+飯沢耕太郎

□essays
松枝到:写真とふたつの世紀末4 七千二百の世紀末──微分された現在としての
伊藤俊治:連載 写真考古学4 人種美と人体美
荒俣宏:連載 光学原論2 ゲーテ的写真

□reflections
連載:写真と現代美術の境界面4 作品/遠藤利克 写真/操上和美 文/酒井忠康 根源的な存在の放射

□files
H et H
斎門富士男
冨士原美千代
杉山守
丸山拓自

□reviews
上野修:写真の物語
鈴城雅文:異物化する映像の系譜
水無瀬真理:見るに適した肉体について
椹木野衣:現代美術になりえない写真
関次和子:沖積された時間が描くもの
深川雅文:ベルリン写真ノート
大平とおる:「現代写真」へのアプローチ1──「コンポラ」と『プロヴォーク』の時代

Contents and summaries(English version)

□SK Forum
紙と印刷の実験工房4 写真/修田潤悟

頁数=152頁
定価=2,447円(税込)
ISBN=430990324X
発行=1991年4月


No. 5「南へ」

■特集 南へ
港千尋:Mitad del Mundo: 500 Anos de Resistencia 世界の中心/500年の闘い
文/世界を半分にすること
宮本隆司:Angkor
横山良一:Pop Documentary──East Africa-Himalaya-Bali

□feature
ピーター・ビアード:死者のふところから──日記1960-1990:人類が自然に負いきれない荷物を負わせた30年の系譜
飯沢耕太郎:ピーター・ビアード/灰色の目をしたニューヨークの異邦人

□essays
荒俣宏:連載 光学原論3 ティム・マクミランの巻──〈ファン・カメラ〉のゆらぎ
伊藤俊治:連載 写真考古学5 女体美と人種美II

□reflections
連載:写真と現代美術の境界面5 作品/吉江庄蔵 写真/操上和美 文/清水ミナミ 不在の記憶

□files
大野純一
佐藤ジン
漆川浩司
瀧浦秀雄

□exhibitions
「野島康三とその周辺──日本近代写真と絵画」展 解説/光田由里
「私という未知へ向かって──現代女性セルフ・ポートレイト展」 解説/笠原美智子

□reviews
鈴村和成:一筋の光線だけ──死を指すもの(書評/『Roland Barthes et la Photo』)
鈴城雅文:映像の終焉へ向けて(書評/『写真有心』)
多木浩二:近代における死の図像学(書評/『Sleeping Beauty』)
上野修:現実との距離を見る(書評/『80's Family』)
平島彰:記憶と外傷(展評/石内都写真展「室内 Interior」)
木下聡:オーストラリア写真ノート
大平とおる:「現代写真」へのアプローチII──1970年代、写真表現の陥穽

□作家略歴
Contents and summaries(English version)

□SK Forum
紙と印刷の実験工房5 写真/沼田元氣

頁数=156頁
定価=2,447円(税込)
ISBN=4309903258
発行=1991年7月


No. 6「ドキュメンタリーの現在」

■特集:ドキュメンタリーの現在──5人の写真家、5つの方法
序文:リアリティの織物 飯沢耕太郎
倉田精二 Random Street Photos: 1984-88
ジェーン・エヴリン・アトウッド 出産
マーティン・パー One Day Trip
ヤマグチゲン Photographs: 1984-89
長倉洋海 二つの国から──エル・サルバドル/アフガニスタン
対談 写真の可能性と不可能性 五木寛之+飯沢耕太郎
評論 記録と記憶のはざまで──ドキュメンタリー写真の歴史
評論 不在のリアリティについて──飯田幸次郎の仕事 水沢勉

□essays
荒俣宏:連載 光学原論4 幻のサイキック・フォト──清田益章の念写
伊藤俊治:連載 写真考古学6 東方の肉体──オリエンタリズムと写真I
大平とおる:連載 「現代写真」へのアプローチ3 メディアとしてのワークショップ

□places
写真=操上和美 文=清水ミナミ 連載1:東京都港区海岸1丁目14番

□files
大塚勉 福家昭彦 阿部淳 伊藤時男 楢木逸郎

□exhibitions
「郷津雅夫展」 解説/小久保彰
「写真の1955-65──自立した映像群」展 解説/榎本徹

□reviews
小林康夫:リンダ・ハッチオン『ポストモダニズムの政治学』
上野俊哉:港千尋『群衆論』
藤井雅美:バーバラ・クルーガー『Love for Sale』
諏訪優:アレン・ギンズバーグ『Allen Ginsberg: Photographs』
鈴城雅文:後藤田三朗『写真機無音パートIII』
上野修:漆川浩司「拡散された都市」
高橋雲平:「写真で語るII」
澤田陽子:「アルル国際写真祭」

□SK Forum
紙と印刷の実験工房6 文/柏原ヨシ 写真/シラト・ケンジ

English summaries

頁数=176頁
定価=2,854円(税込)
ISBN=4309903266
発行=1991年10月


No. 7「沈黙の風景」

■特集:沈黙の風景
杉本博司 Twelve Seas
普後均 Flying Flying Pan
山本糾 Aleph 2
エメット・ゴーウィン Photographs 1986-89
対談 沈黙をめぐって 荒川修作+植島啓司

□feature
榎倉康二 干渉 詩=岡田隆彦

□essays
小林康夫:連載 写真的経験とは何か1 世界の反転、ネガティブな空間
四方田犬彦:連載 見ることのアニマ1 フェルメールを再現する試み──ジャン・コクトー『美女と野獣』
伊藤俊治:連載 写真考古学7 東方の肉体II──ジャン=レオン・ジェロームの女たち
大平とおる:連載 「現代写真」へのアプローチ4 時代の断層の表出──1970年代、自主ギャラリーの展開
柄谷行人:講演 野島康三の時代──日本回帰をめぐって

□places
写真=操上和美 文=清水ミナミ 連載2:東京都渋谷区宇田川町3番地

□files
木村学 鈴木秀ヲ 岩田邦子

□exhibition
「Matrix of Photography──現代写真の母型」展 解説=深川雅文

□reviews
松本透:ハミッシュ・フルトン『百の石に手をふれて』
金子隆一:蒼穹舎の写真集をめぐって
安原顕:マリオ・アンブロスィウス『ベルリン・壁のあとで』
田崎英明:「拡張する美術──アメリカン・アート1960-1990」展
澤田陽子:古屋誠一写真展「メモワール」
飯沢耕太郎:ソウル写真ノート

□SK Forum
紙の印刷の実験工房7 写真=赤崎みま

English Summaries

頁数=168頁
定価=2,854円(税込)
ISBN=4309903274
発行=1992年1月


No. 8「牛腸茂雄」

■特集:牛腸茂雄
牛腸茂雄の世界 飯沢耕太郎

第1部 幼年

第2部 自己と他者──3冊の写真集
 日々
 Self and Others
 見慣れた街の中で

第3部 闇の精
 扉をあけると
 水の記憶

インタビュー
大辻清司「写真家の誕生」
関口正夫「それぞれの日々」
牛腸春江「見知らぬ街に行った息子」
中野里美「異星人のような叔父」
大桃晴子・牛腸廣一「弟のわからない部分」
三浦和人「プリント作業の追体験」
佐治嘉隆「東京での生活」
平野美津子「教師としての存在」
島尾伸三「大事にされていない子ども」
海老原鋭二「海辺のカプセル」
河合隼雄「〈闇の精〉を読む」

姉への手紙
 1969年4月22日付
 1976年11月1日付

年譜・資料

□feature
ジョエル=ピーター・ウィトキン 1989-90
作品について ジョエル=ピーター・ウィトキン
破壊された寓意 荒俣宏
人工環境の中の死体 養老孟司
誕生 回復 そして、死──『Joel-Peter Witkin』序文

□essays
小林康夫:連載 写真的経験とはなにか2 世界の物質、世界の状態
四方田犬彦:連載 見ることのアニマ2 女優の聖遺物──関錦鵬『阮玲玉』
伊藤俊治:連載 写真考古学8 消えゆく人々──エドワード・カーティスによる北米インディアンの記録
大平とおる:連載 「現代写真」へのアプローチ ロジックの編制──ギャラリーOWL 1979-81

□places
写真=操上和美 文=清水ミナミ 連載3:東京都中央区築地5丁目2番地1号1020

□files
大園邦夫 スティーヴン・ブラック 小笠原ヒサシ

□exhibition
福原信三・福原路草写真展──美しい光の流るる處 解説=金沢一志

□reviews
高山宏:荒木経惟『空景/近景』
アルトゥーロ・シルヴァ:ヴィッキ・ゴールドバーグ『Power of Photography』
布施英利:ニューヨーク写真ノート
八角聡仁:小山穂太郎展
飯沢耕太郎:篠山紀信「TOKYO未来世紀」展

□SK Forum
紙の印刷の実験工房8 写真=内藤礼

English Summaries

頁数=174頁
定価=2,854円(税込)
ISBN=4309903282
発行=1992年4月


No. 9「私生活」

■特集:私生活
飯沢耕太郎 生とイメージ
ナン・ゴールディン 《生への帰還》
 インタヴュー 「隣の奴には教えるな!」
島尾伸三 《生活1990-92》
 インタヴュー 写真というモラル
荒木経惟 《食事》
 インタヴュー 食事、情事なり

□「荒木語辞典」抄 八角聡仁 編

□essays
小林康夫:連載 写真的経験とは何か3 差異化する差異
岡崎京子:連載 空っぽな場所1 幸福な写真
四方田犬彦:連載 見ることのアニマ3 その人は昔……
荒俣宏:連載 光学原論5 〈光版画〉の錬金術師──佐藤時啓の大型プリント
大平とおる:連載 「現代写真」へのアプローチ6 制度空間のなかへ──写真表現の多様化、ホモ・エコノミクスの視線

□places
写真=操上和美 文=清水ミナミ 連載4:東京都文京区本郷7丁目

□files
潮田登久子 中川貴司 谷野浩行 古田純

□reviews
港千尋:イザベル・ソベルマン、カトリーヌ・モンターナル『En attendant Beckett』
大島洋:牛腸茂雄遺作展
三島靖:「En Liberte──現代フランスの写真」展
八角聡仁:ヴィム・ヴェンダース写真展「Dream & Images」

□topics
篠田達美:ヘア・ダイ効果について
クリスチーネ・フリシンゲリー:オーストリアの写真

□SK Forum
紙の印刷の実験工房9 写真=グレゴリー・コルベール

English Summaries

頁数=172頁
定価=2,854円(税込)
ISBN=4309903290
発行=1992年7月


No. 10「少女=コレクション」

■特集1 ロバート・メープルソープ 1976-79
飯沢耕太郎:セクシュアリティの深淵
完璧主義者の紐靴──メイプルソープ インタヴュー抜粋

■特集2 少女=コレクション
伊藤比呂美+飯沢耕太郎:対談 少女コレクターの憂鬱 
荒木経惟:少女世界
上野ø猿u:荒木経惟少女写真論──少女は慎みを写真家に与えた

□「荒木語辞典」抄(2) 八角聡仁 編

special report
荒木経惟「アクト・トーキョー」展
港千尋:グラーツ断想
ヴァルター・フォーグル:着物の下に

□essays
小林康夫:連載 写真的経験とは何か4 写真を見ることの不可能性について
岡崎京子:連載 空っぽな場所2 もうひとつの20世紀イメージ・テクノロジーを夢みて。
四方田犬彦:連載 見ることのアニマ4 監督の娘
大平とおる:連載 「現代写真」へのアプローチ7 写真という表現装置──開かれた問いに向かって

□places
写真=操上和美 連載5:東京都港区西麻布4丁目14番地

□files
石井幹朗 広瀬忠司 里博文

□reviews
島尾伸三:鈴木清『天地戯場』
鈴村和成:クロード・ジャンコラ『Les Voyages de Rimbaud』
林栄美子:『Arret sur Viaduc』(展覧会カタログ)
小池桂一:港千尋「Continental Drift」展
三島靖:「ファミリー・アルバム──変容する家族の記録」展
飯沢耕太郎:「戦後写真と東北2」展

□topics
金子隆一:「写真」に随伴した出版社──「IPC」の軌跡

□SK Forum
紙の印刷の実験工房10 写真=ののむら・こうし

English Summaries

頁数=160頁
定価=2,854円(税込)
ISBN=4309903304
発行=1992年10月


No. 11「安井仲治と1930年代」

■特集1 猪瀬光
猪瀬光 1982-1992
飯沢耕太郎:猫の耳、あるいは“恐怖”

■特集2 フレデリック・ソマー
Frederick Sommer 1939-1981
フレデリック・ソマーの言葉

□special report
第8回東川町写真フェスティバル講演録
クリスチーネ・フリシンゲリー:すべてはすべてによって見られてきた──そして私たちは今、何をしようとしているのか?

□「荒木語辞典」抄(3) 八角聡仁・編

□essays
小林康夫 連載:写真的経験とは何か5 アラワなアウラ
岡崎京子 連載:空っぽな場所3 写真というウィルス

□places
操上和美 連載6:東京都新宿区歌舞伎町2丁目6番地

□files
笹谷高弘 ダリン・パパス 下瀬信雄

□reviews
鈴木和成:クロード・シモン『Photographies 1937-1970』
飯沢耕太郎:ラリー・クラーク『Larry Clark 1992』
柳本尚規:鬼海弘雄『India』
金子隆一:長野重一「玄冬の視線」展
生井英考:「ルイス・ボルツ:Rule without Exception」展
水沢勉:「ヴィトカッツイ──100枚の写真」展
光田由里:「アナ・メンディエタ」展

□topics
吉川直哉:2010年のムーブメンツへ──関西の写真の現場から
中川右介:売れない写真集をさらに50冊出版するための方法──IPCの失敗を生かして

□SK Forum 紙の印刷の実験工房11 写真=土方幸男

English Summaries

頁数=164頁
定価=2,854円(税込)
ISBN=4309903312
発行=1993年1月


No. 12「安井仲治と1930年代」

■特集1 安井仲治と1930年代
写真家四十八宜
飯沢耕太郎:現在形の写真家──安井仲治とその世界
第1部 山根曲馬団
第2部 安井仲治の眼
都市と視線/生へのまなざし/水と壁/構成の誘惑/幻想と死の影/さまよえる群像/セルフレポート
エッセイ:森山大道/中島徳博/海野弘/安井仲雄/本庄光郎
年譜・資料

■特集2 トゥアミ・エナドル 1978-1991
フランソワ・オブラル:黒い光

□places
操上和美 連載7:横浜市緑区三保町三保1100番地

□essays
小林康夫:連載 写真的経験とは何か6 写真という出来事
岡崎京子:連載 空っぽな場所4 「愛の死体」愛好──被写体の側からの、撮影論/写真論

□files special
Contemporary Korean Photographers
金升坤:韓国からの写真通信
椹木野衣:「11月」展、ジャンルの相互交通について

□reviews
松岡正剛:『北園克衛全写真集』
小林昌廣:馬小虎『忘れられた人々』
八角聡仁:高梨豊『初國』
今野裕一:「猪瀬光1982-1992」展
今福龍太:セバスチャン・サルガド「人間の大地」展

□topics
吉川直哉:1月の沖縄、チャンプルーの魅力
菅伸子:イギリス写真の現在
本誌編集部:最後の「ロッテルダム・ビエンナーレ」

□NP Forum
紙の印刷の実験工房12 写真=オオタ・マサオ

English Summaries

頁数=164頁
定価=2,854円(税込)
ISBN=4309903320
発行=1993年4月


No. 13「ラリー・クラーク」

■特集1 ラリー・クラーク
タルサ1971
ティーンエイジ・ラスト1983
フォトコラージュ1989-1992
1992
インタヴュー抜粋
自伝(『ティーンエイジ・ラスト』より)

■特集2 セバスチャン・サルガド
「私たちはすべてを始めたばかりで、世界のことをまだ何も知らないのです」
インタヴュアー=西井一夫

□works in progress
石内都
木下伊織

□essays
生井英考:写真の修辞学1──成長する書物
港千尋:ヨーロッパ映像ノート1──バルカンの映像

□reviews
島尾伸三:三浦和人写真展
大島洋:森山大道写真集『Daido』
伊藤比呂美:ナン・ゴールディン写真集『The Other Side』
八角聡仁:荒木経惟写真集『クルマド・トーキョー』

□topics
小野規:新たな写真教育の試み──アルル国立写真学校
飯沢耕太郎:「老台灣」と「新世界」──台湾写真の現在

□東京ビート1:児玉房子 大西みつぐ 落合永子 桑原甲子雄

English Texts and Summaries

頁数=162頁
定価=2,854円(税込)
ISBN=4309903339
発行=1993年7月


No. 14「『プロヴォーク』の時代」

■特集1 『プロヴォーク』の時代
序文
年表 1966-1974
中平卓馬/多木浩二/高梨豊/森山大道

シンポジウム
現代写真の位相──『プロヴォーク』以降
多木浩二+大島洋+飯沢耕太郎+八角聡仁

インタヴュー
多木浩二:未熟だった「写真と言語の思想」
中平卓馬:『プロヴォーク』の最先端は高梨豊だった
森山大道:唯一のライバル、中平卓馬とのせめぎあい
高梨豊:「写真=同語反復」への苛立ち
岡田隆彦:無政府状態で生まれた異種交配
柳本尚規:90パーセントが政治の話だった編集会議
桑原甲子雄:既成の写真表現をラディカルに否定した雑誌
東松照明:「時代の子」としての写真家
内藤正敏:見えない世界をうつす写真
横須賀功光:マイナーな運動より面白い、巨大な資本の動き
立木義浩:腹にイチモツ、背中に傷
沢渡朔:写真で何をやっても自由だった時代
荒木経惟:『プロヴォーク』に刺激された「一人だけの70年安保」

エッセイ
西井一夫:“キャパの白痴”へ旅立つのだ──『プロヴォーク』・68年への退歩
飯沢耕太郎:『プロヴォーク』の現在

■特集2 アンゼルム・キーファー
多木浩二:キーファーの芸術における写真

□works in progress
楢木逸郎

□essays
港千尋:ヨーロッパの映像ノート2──北アイルランド

□reviews
金井美恵子:桑原甲子雄+荒木経惟『ラヴ・ユー・トーキョー』
ナン・ゴールディン:「Das Bild des Korpers(肉体のイメージ)」展(フランクフルト)
小林康夫:「植田正治の写真」展
大竹昭子:草森紳一『写真のど真ん中』
西井一夫:ローマン・ヴィシュニアック写真集『To Give Them Light』

□topics
飯沢耕太郎:ナン・ゴールディン「性的依存のバラード」(スライドショー)

□東京ビート2:三浦和人 金村修 秋山亮二 伊藤昌世

English Text and Summaries

頁数=168頁
定価=2,854円(税込)
ISBN=4309903347
発行=1993年10月


No. 15「東京日記」

■特集1 東京日記
序文
桑原甲子雄 《平成5年5月27日》
5月27日前後 桑原甲子雄
金村修 《駅前写真館》
スカット地獄 金村修
ナン・ゴールディン 《Gifts from Tokyo》
陸に上がった河童 ナン・ゴールディン
高橋恭司 《Made in Tokyo》
Words and Names 高橋恭司
荒木経惟 《日付のある町》
写真のエクスタシー──荒木経惟SM撮影観戦記 八角聡仁
「通過者」の視線──桑原甲子雄の1930年代 飯沢耕太郎
未知を見る胸騒ぎ 椹木野衣

■特集2 フィリップ=ロルカ・ディコルシア 1978-1992
現代アメリカの肖像 インタヴュアー=山岸享子

□works in progress
内藤正敏

□essays
生井英考:写真の修辞学2──成長する書物2
港千尋:ヨーロッパ映像ノート3──地中海

□reviews
谷口雅:「写真1993」展
ラインハルト・ブラウン:オーストリア写真トリエンナーレ「戦争」展(グラーツ)
村上香住子:「Vanites」展(パリ)
杉田敦:「ジェームズ・ウェリング」展
飯島洋一:篠山紀信写真集『Balthus』
丹生谷貴志:荒木経惟写真集『エロトス』
飯沢耕太郎:リチャード・アヴェドン写真集『An Autobiography』

□topics
サリー・マン講演録

□東京ビート3:新倉孝雄 阿部稔哉 漆川浩司 吉村朗

English Text and Summaries

頁数=160頁
定価=2,854円(税込)
ISBN=4309903355
発行=1994年1月


No. 16「ルイス・フォア/写真と猥褻」

■ルイス・フォア──黄昏の光とともに
笠原美智子:再発見されたプライヴェート・ヴィジョン
ロバート・フランクからのメッセージ
ジェーン・リヴィングストン:ニューヨーク派の中のルイス・フォア
中川政昭:写真術のためのテキストブック
ナン・ゴールディン:ストリート・シーンが語るもの

■写真と猥褻
荒木経惟/クリスチーネ・フリシンゲリー/古屋誠一/伊藤俊治/飯沢耕太郎/八角聡仁

□reviews, topics, essays
上野俊哉:もうひとつの大陸移動のために
水沢勉:浮標の信号──インドジヒ・シュトライトの視点
桑原甲子雄:華やかなフォト・ジャーナリスト
飯沢耕太郎:中国、香港、台湾の写真家たちの熱いうごめき
ふるまいよしこ:香港写真セミナー報告
伊藤俊治:夢と澱
港千尋:ヨーロッパ映像ノート4──マルセイユ
生井英考:写真の修辞学3──60年代写真についてのノート
アルトゥーロ・シルヴァ:English review

頁数=132頁
定価=2,854円(税込)
ISBN=4309903363
発行=1994年5月


No. 17「古屋誠一/アウグスト・ザンダー」

■古屋誠一 ──追放=逃避
距離をおいて描写すること:クリスチーネ・フリシンゲリー
戦争と写真をめぐって──古屋誠一に聞く

■アウグスト・ザンダー ──地形図としての肖像
荒木経惟:「かぶき」の肖像
多木浩二:写真を超えた時代の語り部
小林康夫:アウグスト・ザンダーと物質の光
別役実:異物としての人間

□reviews, topics, essays
椹木野衣:ピクセルと粘土
八角聡仁:盲目のパッション
上野俊哉:表象の危機とパレスチナ
港千尋:ヨーロッパ映像ノート5──大西洋
生井英考:写真の修辞学4──60年代写真についてのノート2
アルトゥーロ・シルヴァ:English review

頁数=122頁
定価=2,854円(税込)
ISBN=4309903371
発行日=1994年8月


No. 18「ニュートーキョー・フォトグラファーズ」

■ニュー・トーキョー・フォトグラファーズ──身体映像としての都市
八角聡仁:ニュー・トーキョー・フォトグラファーズあるいは都市の恋する身体
笠井爾示
紺野久美子
金村修
吉野英理香
長島有里枝
野村佐紀子
作家略歴+コメント

□reviews, topics, essays
呉嘉寳:台湾、中国、香港の写真文化の比較
管啓次郎:ポール・ボウルズ、写真家
飯沢耕太郎:韓国現代写真のゆくえ
港千尋:ヨーロッパ映像ノート6──ウィーン
アルトゥーロ・シルヴァ:English review

頁数=122頁
定価=2,854円(税込)
ISBN=430990338X
発行=1994年11月


No. 19「バウハウスの写真」

■バウハウスの写真
モホリ=ナギの理論とバウハウスの写真作品
高島直之:昼の「夢想」から夜の「覚醒」へ──ベンヤミン、モホリ=ナギ、バウハウス

山脇巖、バウハウスの日本人
川畑直道:山脇巖の生涯と作品
飯沢耕太郎:バウハウスと「新興写真」──山脇巖を中心に
山脇巖:日本のフォトモンタージュを観る(抜粋)

バウハウス以降の「機械の眼」
上野俊哉:機械美と写真
港千尋:ネガティヴ・ヴィジョン──ネガ・言語・実験、1920年代以降の実験写真について

□reviews, topics, essays
サラ・グリーノウ:『アメリカ人』が与えてくれた啓示
飯沢耕太郎:なぜ東京で「東京の夢」を見ることができないのか
アルトゥーロ・シルヴァ:English review

頁数=122頁
定価=2,854円(税込)
ISBN=4309903398
発行=1995年4月


No. 20「荒木経惟─私小説」

■荒木経惟──私小説
八角聡仁:なぜ写真は私小説か?──荒木経惟を見る/読む
荒木経惟《私小説》
荒木経惟インタヴュー 横道に逸れて、脇から撮る──「私小説」が生み出すモノとコト

荒木経惟をめぐる十二の主題
 私──伊藤俊治
 日記──倉石信乃
 東京──椹木野衣
 顔──鷲田清一
 少女──丹生谷貴志
 猥褻──高山宏
 色──鈴村和成
 性器──飯沢耕太郎
 映画──山根貞男
 死/詩──吉増剛造
 アラキネマ──八角聡仁
 反復──アルトゥーロ・シルヴァ

女性編集者が語る荒木経惟の素顔

荒木経惟全著作・展覧会リスト

□reviews, topics, essays
上野俊哉:都市の「心理地図」
飯沢耕太郎:パリ荒木経惟展レポート
水沢勉:クロノスの刃
アルトゥーロ・シルヴァ:English review

頁数=122頁
定価=2,854円(税込)
ISBN=4309903401
発行=1995年8月

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